02生産体制PROCESS
国内で高いシェアを実現する、大日製紙工場の生産体制
大日製紙が誇る再生色画用紙と特殊板紙は、6層抄きと7層抄きを可能とする円網多筒式抄き合わせ抄紙機が支えていますが、もちろんそれだけではありません。古紙やパルプからの原料作成、検査、断裁などの加工、梱包などのさまざまな工程での品質基準をクリアして、出荷されています。
生産工程
1. 原料
- 1日あたり100tの古紙が搬入されます。
- 古紙に水を加えて繊維をほぐします。
- 薬品を使ってインキを取り除きます。
2. 抄紙機
- ワイヤー
- プレス
- ドライヤー
- カレンダー
- リール
- 原料をワイヤー上にのせます。
- 紙をプレスして、水を絞ります。
- ドライヤーで水分を蒸発させます。
- 表面を平らにしながら薬品を塗ります。
- 欠点検出器でゴミなどの検査を行います。
3. 検査
検査員や高精度検査機で品質チェックを行います。
4. 断裁
縦方向に連続して小幅切断し、巻き取ります。
5. 梱包
傷や汚れがつかないように、丁寧に梱包します。
設備
1号マシン
(円網多筒式抄き合わせ抄紙機6層抄き)
再生色画用紙、パッケージ原紙、電子部品搬送台紙(キャリアテープ)、
食品用耐油紙、ファイル原紙、その他特殊板紙を最大6層で抄紙します。
- 最大取巾
- 1,300㎜
- 最大米坪
- 600g/㎡
- 最低米坪
- 100g/㎡
- 日産量
- 16トン/日
2号マシン
(円網多筒式抄き合わせ抄紙機7層抄き)
電子部品搬送台紙(キャリアテープ)、画材用紙、コースター原紙、
その他特殊板紙を最大7層で抄紙します。
- 最大取巾
- 1,670㎜
- 最大米坪
- 1000g/㎡
- 最低米坪
- 100g/㎡
- 日産量
- 30トン/日
社内仕上げ設備
スリッターワインダー
ジャンボロールを縦方向に連続して小幅切断し、巻き取ります。製品巾70mm~1,120mm、最大巻径2,200mmまで対応
小判断裁機
再生色画用紙の四つ切サイズ、八つ切りサイズはもちろん、最大1,200mm角までの断裁が可能
高品質を実現するポイント
大日製紙が扱う機能材は人の目・人の手による作業が効率や品質を大きく左右します。それは紙づくりの現場を見なければわからない部分もあり、匠たちの経験、技術、予測がそのまま製品に活かされています。