05TAKUMI

最適な答えを導く手法の「引き出し」をどれだけ持っているかが“決め手”

2004年入社
製造スタッフA・Kさん

「紙はいきもの」と言いますが、本当にそうです。とくに当社で扱う特殊板紙と呼ばれる厚紙は、お客様の要求も多様で、その品質スペックを品種ごとに設定しなければなりません。より高品質な紙を抄いていくためには、より細やかな品質管理が必要ですが、特殊板紙は現場で人が調整しています。それがなかなか難しい。機械の状態も一定ではありませんし、原料にもその時々によってクセが出ます。特に古紙を混入する紙は、異物が出たり欠陥があったりすると、すぐ品質に影響が出ます。

たとえば、紙の強度が足りない場合、プレスを強化することで強度を上げるのですが、今度は紙厚が出なかったりする。では薬品を使ってみようと試みると添加場所によって十分な効果が得られなかったり。次の策は濾水度を変えて繊維の長さを変えてみようとか、試行錯誤の連続です。

このようにして、いろいろな手法を貯め込んでいって、たくさんの「引き出し」の中から次に繋げる対策を瞬時に判断して対応しています。それには現場の経験と技術知識が必要ですが、それらから予測して最適解を得られられるように努めています。そこが紙づくりの難しさでもあり、おもしろさでもあります。

厚紙の製造技術を武器にプラスチックから紙への市場を拓く

2010年入社
商品開発スタッフM・Kさん

入社以来ずっと商品開発部で色画用紙の新色開発などを担当しています。途中、3年ほど大王製紙に出向しましたが、大王製紙の技術を活用したり、原料となるパルプの材料分析ができたり、非常に有意義な時間を過ごしました。また、グループ各社の技術者と交流してみて、あらためて自社の強みがわかりました。やはり厚紙にしっかり着色する技術は、大日製紙が誇れるものです。とくにパルプ100%で紙厚1mm以上の紙に着色できる製紙会社は国内では限定されます。

この5年ほどは、色画用紙技術を活かした美粧特殊厚紙「PGカラー」の開発を担当しています。当社の技術なら紙の中間層までしっかり着色できるのですが、着色剤の影響で紙の強度が弱くなり、折ると割れてしまうのが難点でした。薬品技術などを高めて強度を確保し、いまでは同じ黒でも色数のバリエーションを出せるようになりました。

いま、プラスチックストローなどを廃止するカフェや飲食店が増えていますが、こういった動きは大きなチャンスです。大王製紙グループの技術を生かして、新しい商品を開発したいですね。

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